Allbridge Core、フラッシュローン攻撃でソラナ側から約165万ドル流出 運用を一時停止

AI マーケットサマリー
Allbridge Coreは、Kaminoのフラッシュローンを用いてステーブルコインプールの内部価格設定を操作する約165万ドル規模のSolana側でのエクスプロイトを受けて停止した。収益はSolanaからEthereumへブリッジされ、プライバシーツールを介してルーティングされた可能性がある。損失はSolanaの市場価値と比べれば小さいものの、この出来事はクロスチェーンブリッジの流動性に対する信認を損ない、ブリッジ接続プール全体でTVLの引き出しを促すことで、DeFiのリスク選好を圧迫し得る。
影響度
● 中
影響を受ける資産
SOL/USDT+2.53%
AI インサイト · SOL/USDTAI インサイト
▼ 弱気
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クロスチェーン・ブリッジのAllbridge Coreは、ソラナ基盤のインフラが攻撃を受け、約165万ドルが流出したとしてプロトコルの運用を一時停止した。Allbridgeは予防措置として停止を決め、調査が続く間、影響を受けたプールの流動性提供者(LP)に資金の引き出しを呼びかけている。 ブロックチェーン・セキュリティ企業PeckShieldは被害総額を約165万ドルと推計。オンチェーン分析では、攻撃者が流出資金をソラナからイーサリアムへ移動させたことが確認された。オンチェーンアナリストのHupzy(Spot On Chain)は、短時間でのクロスチェーン移動は資金洗浄でよく見られる手口で、回収を難しくすると指摘する。一方で、被害規模がネットワーク全体の時価総額に比べ小さいため、ソラナ価格への直接的な影響は限定的との見方を示した。 ■フラッシュローンを使った価格操作の疑い 別のアナリストによると、今回の事案は秘密鍵の漏えいや典型的なブリッジそのものの脆弱性による侵害ではない。攻撃者はKaminoから約112万ドルのフラッシュローンを調達し、担保なしで借りたUSDCを使ってAllbridge Coreのステーブルコイン・プール内でUSDCとUSDTの取引を繰り返したとされる。 この取引により、プール内部の交換レート算出がゆがみ、人為的な不均衡が発生。攻撃者は操作されたレートで流動性を引き出した。約112万ドルのフラッシュローンは同一トランザクション内で返済され、差額が利益として残ったという。報告では、単一の引き出しは約224万ドル相当だったともされる。 アナリストは一連の流れを「借りる→操作する→引き出す→返済する→差額を得る」と整理し、2020年以降DeFiで繰り返し見られるフラッシュローンによる価格操作攻撃の典型例だと説明。プールが価格決定に自らの残高(操作可能な数値)を事実上信頼していたことで、借入資金によるレートの歪みを許したとの見立てだ。流出資金がプライバシー志向のインフラを経由している可能性も指摘され、回収難度が上がる懸念がある。 ■SOL価格よりも、ブリッジ流動性への信認が焦点 現時点で、この件がソラナ(SOL)価格に大きな直接圧力を与える可能性は高くない。SOLは76.66ドルで取引され、過去24時間で1.06%上昇。24時間出来高は14.3億ドルに達した。 一方、影響が大きいのはクロスチェーン・ブリッジに接続された流動性への信認だ。今回の攻撃がソラナ基盤ブリッジからの資金引き出しを誘発し、ブリッジ関連の総預かり資産(TVL)が広範に低下するかどうかが次の焦点となる。