Applied Digital、2026年度第4四半期売上高が前年比407%増の2億5,870万ドル 調整後EPSも予想上回る
AI マーケットサマリー
Applied Digitalは、HPC/AIデータセンターの急速なスケール拡大を背景に、FY2026第4四半期の売上高が前年比約407%増の2億5,870万ドル、調整後EPSが0.04ドルとなり、いずれも予想を上回ったと報告した。投資適格のハイパースケーラーとの長期(15年)のテイク・オア・ペイ賃貸借契約、および拡大した契約済みバックログ(約1.4GW;約360億ドルのベース期間)により、キャッシュフローの見通しが改善する。許認可、電力、建設スケジュールを巡る実行リスクは依然として残る。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
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Applied Digitalは2026年度第4四半期(Q4)決算で、売上高2億5,870万ドル(前年比407%増)を計上した。調整後利益は希薄化後1株当たり0.04ドル。売上高・利益ともに市場予想を上回った。通期でも売上高は6億1,130万ドルと、前年から167%増加した。
成長をけん引したのはHPC(高性能計算)およびAI向けデータセンター事業だ。計算資源への機関需要の高まりを背景に増設を進めており、直近では投資適格のハイパースケーラー1社と、15年の「テイク・オア・ペイ」型リース契約を3本締結。総額は約200億ドルで、容量810MWを対象とする。テイク・オア・ペイは、利用の有無にかかわらず賃借人が料金を支払う契約形態で、稼働率に左右されにくい収益構造を作れる。
同社の契約済みポートフォリオは約1.4GWまで拡大し、ベース条件で約360億ドルの収益規模に相当する。直近では30億ドル超の資金調達も実施しており、契約済み容量の開発を進めるための資金余力を確保した。
一方、暗号資産領域も事業に残る。ビットコインのコロケーションを中心とするデータセンターホスティング事業のQ4売上高は3,730万ドル。稼働能力286MWでフル稼働した。
また、クラウドサービス事業を新会社ChronoScale Holdingsとして分離し、同社はNasdaqでティッカー"CHRN"として上場した。分離後もApplied DigitalはChronoScaleの持分約96%を保有する。AIインフラに集中する投資家向けに事業ストーリーを明確化しつつ、ChronoScaleの成長果実の大半を引き続き取り込む狙いだ。構造分離により、両社がそれぞれの事業特性に応じた評価を得やすくなる可能性がある。
投資家が注視すべき点として、通期の調整後純利益は3,610万ドル、希薄化後1株当たり0.11ドルとなり、売上拡大だけでなく利益創出局面に入っていることを示した。今後の最大の指標は約360億ドル規模の契約済みバックログとなる。アンカーテナントが投資適格とされる点は、長期キャッシュフローの確度を高める材料だ。
もっとも、1.4GW規模のインフラ建設は実行リスクを伴う。許認可のリードタイム、電力調達、専用ハードウェアを含むサプライチェーン制約、建設・立ち上げのオペレーション負荷といった変数次第では、利益率の圧迫や売上計上の遅れにつながる可能性がある。