ビットコイン、ETFに10億ドル流入も8万2000ドルを割れ

ビットコイン価格は10月22日、8万2000ドルを下回った。米現物ETFへの需要が再び強まるなかでの下落となる。SoSoValueのデータによれば、21日までの3営業日でこれらのファンドに約10億8000万ドルが流入した。 【現物ビットコインETFへの流入、今週急増】 米国の個人・機関投資家は今週、ビットコインへの資金シフトを積極的に進めている。SoSoValueのデータでは、水曜日に5億2800万ドルが流入し、1カ月超で最大の1日増加となった。流入の中心はブラックロックのIBIT、フィデリティのFBTC、グレイスケールのGBTC、ビットワイズのBITB。火曜日は2300万ドル、月曜日は5億2600万ドルと大量流入が続いた。 この結果、月間フローはマイナスからプラス4億6000万ドルに転じた。このまま月末を迎えれば4カ月連続の純流入となる。前月は26億5000万ドル、8月は35億2000万ドルが流入していた。 ETF流入の背景には、JPモルガン・アセット・マネジメントの大胆なビットコイン予測もある。今週公表したリポートで同行アナリストは、長期的にビットコインが株式、債券、さらには金をも上回ると予想。年率約10%の成長を見込む一方、ボラティリティの高さが投資の妨げになり得ると警告した。 ストライブも買い増しを続けており、最大保有者の一角となった。保有枚数は3万6818枚。今週はSATSのIPOを通じて6億ドル超を調達し、ビットコイン購入に充てた。 【リスクオン心理が優勢に】 ETFへの資金流入は、SpaceXの好決算を受けたリスクオン心理の高まりとも重なった。同社は声明で、直近四半期の売上高が2倍以上に増え、黒字に転じたと説明。さらにSpaceXとテスラの合併を検討していることを明らかにした。両社は合計3万200BTC超を保有しており、その意味は小さくない。 SpaceXの決算は株式市場の強気心理を呼び覚まし、ダウ工業株30種平均、ナスダック100、S&P500は上昇を続けた。債券利回りと原油価格の低下も重なった。 ただ本日は各資産で反転の動きが出ている。ダウ平均先物は225ポイント安、S&P500先物は60ポイント安。原油は上昇し、ブレントは111.60ドル、WTIは100ドルに達した。この流れが続けば、ビットコインETFへの流入は圧迫されかねない。 【ビットコイン価格予測:テクニカル分析】 日足チャートでは、今月のビットコイン価格は狭いレンジにとどまっている。下向きの2本のトレンドラインが収束するフォーリングウェッジの上辺を上抜けた格好だ。このパターンは時間をかけて強い上昇ブレイクにつながるのが通例となる。 価格は50日・100日移動平均線を上回り、強気が優勢であることを示す。スーパートレンドの上にも位置しており、通常は強気シグナルとなる。近く強い上放れが起きる可能性が高い。実現すれば、次の注目ターゲットは8万7254ドル。これを上抜ければ9万ドル、さらに10万ドルへと上昇余地が広がる。 ※本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。ビットコイン価格は変動が大きく、投資家が元本を失う可能性があります。投資判断はご自身で調査のうえ行ってください。 (初出:The Market Periodical)