Hyperliquid、米国でエネルギー・パーペチュアル上場へ CFTCに承認を要請
AI マーケットサマリー
HyperliquidのPolicy Centerは、24時間365日のリスク移転、より小口の取引サイズ、オンチェーンでの証拠金管理/清算の利点を挙げ、米国のエネルギー無期限契約について規制された枠組みを確立するようCFTCに促している。この協議は、暗号資産を原資産とするものにとどまらず無期限契約の対象を拡大し、継続的な取引、担保適格性(ステーブルコイン/トークン化担保)、および市場の健全性管理に対する監視を強める可能性がある。短期的には、これは原油連動の無期限契約における流動性と取引所間競争に向けた規制面での触媒として位置付けられる。
影響度
● 普通
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暗号資産関連の政策団体Hyperliquid Policy Center(HPC)が、米商品先物取引委員会(CFTC)に対し、米国市場で規制下のエネルギー・パーペチュアル(無期限)契約を認める枠組みの整備を求めた。HPCは、24時間365日取引とオンチェーン基盤を前提にした制度設計が、石油・ガスの価格変動リスク管理に資すると主張している。
HPCは、Hyperliquid上でパーペチュアル市場を展開するtrade[XYZ]と連名でCFTCにコメントレターを提出。CFTCがデジタル資産に限らずパーペチュアル契約の検討を進める中で、エネルギー分野にも規制上の道筋を設けるよう求めた。
CFTCは5月、米国の取引所で初となるパーペチュアル契約の先物としての取引を認めた一方、対象はデジタル資産の原資産に限定された。その後、エネルギーを含む他の資産クラスは追加検証が必要との認識を示している。
6月には、現物受渡しが可能で保管可能なコモディティに連動するエネルギー・パーペチュアル契約について意見募集を開始。契約設計、参照価格、清算、顧客保護、市場の公正性、継続取引といった論点が検討対象となっている。HPCは、パーペチュアルは限月付き先物を置き換えるものではなく、併存し得ると説明する。
パーペチュアルは満期がないため、限月乗り換えなしでエクスポージャーを維持できる点を利点として挙げた。取引単位の小ささも強調する。標準的なWTI先物は1,000バレル相当だが、trade[XYZ]における時間外の原油取引の中央値は約1,300ドル規模だという。
24時間市場を巡る議論が強まる中、HPCは中東情勢の緊迫化を例に、エネルギー輸出が混乱し米国の原油市場が休場している局面でも、米国外の参加者はHyperliquid上の原油連動パーペチュアルを通じて取引できたと指摘。金曜引けから日曜再開までの価格変動の約3分の2が、従来市場の再開前にオンチェーンで既に進行していたとしている。
CMEグループのテリー・ダフィーCEOも24時間市場の影響拡大に言及した。8月20日のCFTC会合で、CMEは米国で24時間の原油取引市場の立ち上げを目指すと述べ、分散型金融(DeFi)市場が伝統金融に影響を及ぼし始めているとの認識を示した。
HPCは、オンチェーンの仕組みが継続的な清算、証拠金管理、監視を支え得ると主張。ポジションは事前資金化され、証拠金は各取引で確認されるという。データでは、trade[XYZ]市場で清算された想定元本のうち97.9%が通常のオーダーブックでの清算で処理されたとしている。
流動性の実績も要請の柱だ。trade[XYZ]はHyperliquid上でパーペチュアル市場を展開する"最初で最大のサードパーティ"とされ、WTI、ブレント、ヘンリーハブ天然ガスの市場を提供。2025年10月の開始以降、累計取引高は5,000億ドルを超えたという。HPCはこの実績を、エネルギー・エクスポージャー需要が既に存在する証左として提示する。
HPCの調査では、週末クローズを抽出したサンプルの約75%で、原油パーペチュアル価格の終値は、ベンチマークの金曜終値よりも日曜再開価格に近かった。また、パーペチュアル市場の存在がCMEのWTI再開時の価格形成の質を統計的に有意に低下させたとは言えないとも述べた。
提案はCFTCに対する5つのステップからなり、技術中立的な枠組み、24時間稼働の取引所に関するルール明確化、営業日要件の整理などを要請。ステーブルコインやトークン化された伝統的担保を適格証拠金として認めること、CFTC規則を満たす範囲でオンチェーン基盤の利用を規制市場に許容することも求めた。
新たな立法は求めず、現行のCFTC枠組みの中で、レバレッジ上限や資金調達率・清算ルールの明確な開示といった安全策を組み込めば、エネルギー・パーペチュアル契約は実現可能だとしている。