中東原油の輸出回復も、輸送費急騰がアジア精製各社の利益を圧迫
霍星財経(Huo Xing Finance)によると、10月19日時点で中東の原油輸出は回復基調を保っているものの、輸送費と保険料の急騰がアジアの精製マージンを大きく圧迫している。
HiLo Analyticsのデータでは、アジアの精製業者の平均粗利益は1バレル当たり約40ドル。ここから輸送費約33ドルが差し引かれ、純利益は同7ドルまで縮小する。粗利益に占める輸送費の割合は約82%に達する。米国メキシコ湾岸や北西ヨーロッパの精製業者では、この比率は約16%にとどまる。
供給面では、Kplerのデータで中東の原油輸出が9月に日量1540万バレルへ反発し、戦前の約90%水準に回復した。アジアの10月の原油輸入は日量2350万バレルに達し、今年2月以来の高水準となる見通しだ。
ホルムズ海峡ではイランによるタンカー攻撃が続き、輸送費と保険料を押し上げている。一部航路のコストは戦前の数倍に上る。アジアの買い手を確保するため、中東の産油国は原油価格を大幅に引き下げ、割引幅は1バレル当たり最大30ドルに達した。それでも物流費の圧力は相殺し切れていない。精製業者が稼働率を一段と下げたり、代替原油へ切り替えたりすれば、中東輸出の回復は再び逆風に直面しかねない。